ラオス北東部フアパン 天然染色の完成美

製作地 ラオス北東部 フアパン県 Hua Phan
製作年代(推定) 20世紀前期 1920-1940
民族名 タイ・デーン族 Tai Daeng
素材/技法 絹(カンボウジュ種)、木綿、天然藍、天然染料(ラック他) / 平地交織、緯絣、緯紋織、縫取織

作り手の志向する色が見事に現出した、製作に成功したであろうことが伝わってくる一品。

取り分け、絣の地色”赤”の色合いの美しさ、彩度・明度をそなえた完成美は際立っています。

いろのひとつひとつ及び色彩全体に生命力の高さが実感され、絣・紋織・縫取織の出来も秀逸、時代を超えて、目にするものに至福のときをもたらしてくれます。

(下は光学顕微鏡による画像)

カテゴリー: 技巧・意匠・素材, 染織, 民族衣装 パーマリンク