製作地 インド ジャンムー・カシュミール州 シュリーナガル
製作年代(推定) 18世紀後期 アフガン期
素材/技法 カシミヤ山羊の内毛、天然染料 / 2/2綾組織、綴織(ダブルインターロック)
サイズ 横(経)10cm、縦(緯)15cm
多色の段模様で構成された18世紀後期(アフガン期)インド・カシュミール作のカシミヤ綾地綴織ショール部分裂。
多色に染めた上質なカシミヤ山羊の内毛糸を素材とし、2/2綾組織をベースにダブルインターロックの綴織により段(縞)模様と蔓花モチーフが細密なうえにも細密に織り上げられたもので、その緻密な文様表情は息をのむような巧緻さと独自の完成美が感じられます。
10cm×15cmの小裂ながらサイズを超えるスケール感と色香が濃密に薫る一枚、素材面・技巧面・意匠面のいずれをとっても今では失われし、また現在では再現することの出来ない孤高の染織作品です。
(下は光学顕微鏡による画像)